成長 普通
衰え 普通
初期値
限界値
総合評価
走攻守がバランスよくまとまっている外野手。↑の画像を見る限りSの能力が一つもないので、今作未経験の方なら疑問を感じるだろう。チャンス以外の打撃能力がオールBなのだが選球眼B、巧打長打も高めのBなので成績自体はかなりのモノが期待できる。2021年のオリックス杉本ばりの成績は毎年の様に記録できる。走塁はB/Bなので監督次第では2桁盗塁が狙えるという程度。守備も(なぜか)肩がAのおかげで、一定以上の守備能力を有しているといえる。
今作は打高投低なので、個人的に打力の低い選手は低評価待ったなしなのだが、濱中はその風潮に置いていかれることもなく3割30HRは打てるくらいには成長できる。
残念なのは毎年3割30HR打てる選手でも置いていかれるくらい恐ろしい環境である外野手で登録されてしまっている所。張本勲、山本浩二などがいるせいでどうしても最強クラスの選手になれないというのが余りにも残酷。
ただ今作の最序盤で阪神に所属しており、1年目のトレード獲得選手としてかなり優秀である優勝請負人の一人である点などは、運に左右されやすい今作において必ず活躍する場があるというOB選手にはない長所があるので、ゲーム全体の評価としてAもしくはそれ以上としておく。
小ネタ
本名は濱中治。1996年ドラフトで阪神から3位指名を受けて入団する。2001年ごろから頭角を現し同年に13HRをマーク。翌2002年も規定未達ながら404打席で.301 18HR 51打点を記録し、今作の舞台である2003年からの期待が大きかった選手であった。実際2003年は開幕から4番に座り、5月中には10HRを記録し打点を量産していたが同月20日に牽制から帰塁した際に右肩を負傷。6月13日の巨人戦で送球の際に右肩を脱臼し戦線離脱。オールスター出場も辞退することになった。
それ以降も壊れた右肩を完治しないまま強行出場するという事を繰り返していった結果、2006年を最後に1年を一軍で過ごすシーズンがほぼなくなってしまいオリックス、ヤクルトと球団を転々とし2011年33歳という才能と期待を考慮すれば若い年齢で現役引退を決断した。
現役引退後は解説者を務めた後に阪神の打撃コーチに就任(1軍2軍共に)。しかしながら打線が長打力に成長がみられず不振だったために2019年に退任した。現在はまた解説者を務めている。
元々怪我がなければ甲子園球場でも2桁HRと3割を狙えるほどの打力と高校時代は投手を務めていたこともあったので強肩だったのが、右肩の怪我で弱肩となってしまいそのせいで打力を生かす機会も減ってしまった。2000年代はこの手のケガさえなければ…という選手の黄金時代のような側面もあり、投手で言えば斉藤和巳がそれの代表格だが、野手だと濱中が怪我さえなければ…の代表格の選手の様に思える。また彼が入団した1996年ドラフトはダイエーの指名選手が井口資仁、松中信彦、柴原洋、倉野信次、岡本克道と一軍の主力を同年で獲得したインチキ指名が余りにも有名。しかしながら阪神タイガースもこの年は指名選手が4人だけだったのが、今岡誠、関本健太郎他一名だったので濱中がもし怪我がなければ恐ろしいチームになっていただろう。本当に怪我さえなければ…
今作ではケガをしなかった世界線の濱中が大活躍するので是非とも使ってほしい。
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